
少し(かなり)前にクリアしたPCゲーム『コンチェルトノート』の解説とか感想とか。
以下あらすじ。公式より抜粋。
懐かしい幼馴染からの連絡を受け、事故による長期の入院生活から開放された後に昔住んでいた街の学園へと転入することになった、幸運とは全く縁の無い主人公・倉上進矢。
懐かしい街で、進矢は様々な少女達と出会う。
絶対無敵の幼馴染「神凪莉都」
事故の原因のクラスメート「今里和奏」
負けず劣らず不幸な下級生「東条白雪」
莉都と犬猿の仲の生徒会長「名凪星華」
莉都が住む月光館を預かるメイドさん「夕月小夜璃」
莉都とともに月光館で暮らすことになった新矢は、新しい環境で一から頑張ろうと決意した。
しかしある夜、一人の少女が告げる。
―おぬし、今のままだと10日ほどで死ぬぞ。
幸御魂≪タマ≫という少女との出会い。
彼女の力で幸運を与えられピンチを助けられるが、ますます窮地に立たされる事になる。
幸運を前借した負債は3つ。
一つ、進矢たち本人の運が無くなる
一つ、他人の不運を肩代わりする
一つ、返済しきれない場合「不幸」となって訪れる
この日から、進矢たちには様々な事件、事故が降りかかる。
学園で起こった窃盗や誘拐事件。女子寮の不審者。ストーカー、盗難事件。街にも学園にも、不幸の種は眠っている。
人々の抱える不安を解決し、少しずつ幸運を集めて窮地を救え!
明るい未来を掴むため、仲間達と東奔西走する事になる。
ストーリーはほのぼの純愛系。ちょっと不思議な要素もアリで、全体的に見ればありがちな感じと言えます。しかし、ルート別に起こるソフトボールの試合や文化祭の格闘大会、あらすじにもある様々な事件を解決するイベントなどのシナリオは綿密に作りこまれていて、読むのが楽しくなるような文章が多いです。説明的な文章が多いようにも感じますが、主人公や他のキャラクターの心情をうまく捉えている場合が多いので、減点対象にはならないと思います。
また、キャラクターの話し方に非常に個性があるので、会話テキストはとてもメリハリがあり面白いです。
一部では「莉都ゲー」とも呼ばれ、神凪莉都(メインヒロイン)のシナリオが多くを占めている(イメージ的に)と言われていますが、実際はどのキャラクターのルートも面白いと思います。分岐が割と早く、それぞれかなり違う展開になるのが良いですね。
それと、一部のルートのクライマックスシーンで、OP曲『コンチェルトノート』のクラシックver.が流れるのは鳥肌でした。めっさカッコいい。BGMとして素晴らしい曲だと思います。
タマ関連の幸運関係のルールの説明が複雑で少し分かりにくかったのは残念ですね。一応図が出て説明されるのですが、それでもパッとしません。物語に絡む重要なルールなので、もうちょっと簡略化しても良かったのではないかなぁとは思いました。
日付変更時に表示されるカレンダーがあるのですが、物語が進むにつれてそのカレンダーにキャラクターが落書きをします。名前は表示されないので、字体からキャラクターを判断するのですが、この落書きもルートごとに違い、また落書きの中でキャラクター同士で掛け合っているのが面白いです。
上でも述べたOP曲『コンチェルトノート』がとても良いのですが、Fullでシングルカットされていないのがとても残念です。『しゅぷれ~むキャンディ』のOPもそうでしたが、そこまでメジャーではないメーカーの場合はFullが出回らない場合があるようです。そういうゲームに限って良曲だったりするんですけどねぇw
特徴的なシステムとして、『フローチャート』システムがあります。このシステムは、今までプレイしたシナリオをその名の通りフローチャートとして見ることができ、またその画面から、今までクリアしたシナリオの好きな場所にジャンプできるというものです。
フローチャートの達成率を埋めたくなるので、他のゲームよりも全てのテキストを見てやろうという気になりますw
また、ルート分岐には選択肢や好感度以外にイベントで手に入る『アイテム』が必要になる場合があり、例えば主人公がピンチの時に誰かと連絡を取るという場面での選択肢で、最初は『思い浮かばない』のみですが、先に和奏ルートをクリアしていて『和奏の携帯番号のメモ』を持っていると、『和奏さんに電話する』という選択肢が増えたりします。(アイテムはクリア後引継ぎ)
このアイテムでのルート分岐があるのを理由の一つとして、難易度はなかなか高めです。フローチャートシステムがあり選択肢のやり直しは楽にできますが、それでも思うように目的のキャラのルートに入れないことが多いです。
原画家はオダワラハコネさん。特徴のある絵ですが、個人的には線がはっきりとしていて好きですね。
システム面では、最近のゲームには珍しくクイックセーブが無いのが特徴。しかしフローチャートシステムがあるおかげで、クイックセーブ機能は不要なので問題はありません。あとは基本的な機能は揃っています。シンプルでプレイしやすい、といった印象でしょうか。
あまり有名ではありませんが(同時発売の『さかあがりハリケーン』に持っていかれた感がある)、プレイヤーの評価も高く、隠れた良作だと思います。明るいシナリオが好きな人にオススメです。